知的障がいって??
知的障がい(知的発達症)とは 知的障がいとは、**「発達期(おおむね18歳まで)までに生じた、知的機能の制約と、日常生活や社会生活への適応行動の困難さ」**を併せ持つ状態を指します。
脳の機能的な発達がゆっくりであるために、周囲の環境との間にギャップが生じている状態であり、本人の努力不足ではありません。
1. 判断の基準 知的障がいは、主に以下の2つの側面から総合的に判断されます。
* 知的機能: 記憶、推理、判断、計算、言語理解などの能力です。一般的にIQ(知能指数)が70以下であることが一つの目安となります。 * 適応機能: 「ひとりで身の回りのことができるか」「社会のルールを守れるか」「対人関係を築けるか」といった、実生活を営むためのスキルです。
2. 障がいの程度(区分) 知能指数(IQ)や生活の自立度によって、一般的に4つの段階に分けられます。 | 区分 | IQの目安 | 特徴の例 | |—|—|—| | 軽度 | 50〜70 | 日常会話は可能。抽象的な概念(時間や金銭管理)に支援が必要な場合がある。 | | 中等度 | 35〜50 | 具体的な指示があれば身の回りのことができる。短い文章での意思疎通が可能。 | | 重度 | 20〜35 | 言語による意思疎通が限定的。食事や排泄など、生活全般に介助が必要。 | | 最重度 | 20以下 | 常時の介護が必要。表情や声などのサインで感情を伝えることが多い。 |
3. 特徴と接し方のポイント 人によって特性は異なりますが、共通して有効な配慮のコツがあります。 * 具体的に伝える: 「ちゃんとして」「適当に」といった曖昧な表現ではなく、「靴を揃えて」「10分だけ休憩」など、具体的で短い指示が伝わりやすいです。 * 視覚情報の活用: 言葉だけでは理解が難しい場合、写真、イラスト、スケジュール表などを使うと見通しが立ち、安心感につながります。 * ゆっくり待つ: 情報を処理して行動に移すまでに時間がかかることがあります。焦らさず、本人のペースを尊重することが大切です。 * 成功体験を積む: 失敗を責めるのではなく、できたことを具体的に褒めることで、自己肯定感を育む支援が求められます。
4. 社会的サポート 日本では、知的障がいがあると判定された場合に**「療育手帳」**が交付されます(自治体により「愛の手帳」など名称が異なる場合があります)。これにより、以下のようなサポートを受けることが可能になります。 * 福祉サービス(ホームヘルパー、短期入所など) * 就労支援(就労移行支援、作業所など) * 税金の減免や、公共交通機関の運賃割引 * 公営住宅の優先入居
まとめ 知的障がいは「治る病気」ではなく、その人の持つ「特性」です。大切なのは、本人が自分の力を発揮し、安心して暮らせるような**「環境の調整(合理的配慮)」**を行うことです。周囲が特性を正しく理解し、物理的・心理的なバリアを取り除くことで、社会参加の機会は大きく広がります。
児童発達支援 こどもこらぼ吹田校

