保育所等訪問支援とは? (吹田市コドモコラボ)

保育所等訪問支援とは何か——子どもを“集団に合わせる”支援ではなく、集団の中に安心をつくる支援

目次

保育所等訪問支援とは?

わが子が園や学校で安心して過ごすためのサポート

「家では落ち着いているのに、園ではトラブルが多いと言われる」

「先生から“集団行動が苦手ですね”と言われたけれど、どうしたらいいのか分からない」

「うちの子だけ、いつも注意されている気がする」

そんなふうに感じたことはありませんか。

保護者としては、先生に迷惑をかけているのではないかと申し訳なくなったり、わが子が責められているようで苦しくなったりしますよね。
でも、まずお伝えしたいのは、子ども本人も、保護者も、先生も、誰かが悪いわけではないということです。

必要なのは、その子の困りごとを正しく理解し、園や学校で過ごしやすくするための工夫を一緒に考えることです。

そのための福祉サービスの一つが、保育所等訪問支援です。

保育所等訪問支援は、支援の専門職が園や学校に来てくれるサービス

保育所等訪問支援とは、発達や行動、集団生活に不安のある子どもが、保育所、幼稚園、認定こども園、小学校、放課後児童クラブなどで安心して過ごせるように、専門の支援者が実際の生活の場を訪問するサービスです。

つまり、子どもを支援施設に呼ぶだけではなく、子どもが毎日過ごしている場所に支援者が出向いてくれる仕組みです。

訪問支援員は、園や学校での様子を見ながら、

「どんな場面で困っているのか」
「どんな声かけなら伝わりやすいのか」
「どんな環境なら落ち着きやすいのか」
「先生がどんな関わりをすると、子どもが安心できるのか」

を一緒に考えていきます。

たとえば、音に敏感な子であれば、にぎやかな場所から少し離れた席にする。
予定変更が苦手な子であれば、次に何をするのかを絵や写真で見せる。
友だちとの関わりが難しい子であれば、「貸して」「あとでね」など、具体的な言葉を一緒に練習する。

このように、子どもを無理やり集団に合わせるのではなく、子どもが参加しやすいように周りの環境や関わり方を整えていくのが、保育所等訪問支援の大切な役割です。

「うちの子が悪い」ではなく、「困っている理由」を見つける

園や学校での困りごとは、表面だけを見ると「わがまま」「落ち着きがない」「言うことを聞かない」と受け取られてしまうことがあります。

でも、その行動の奥には理由があることが多いです。

言葉でうまく伝えられない。
音や光、人の多さに疲れている。
急な予定変更に不安を感じている。
何をすればいいのか分からず、動けなくなっている。
友だちと関わりたいけれど、方法が分からない。

子どもは、困らせたくて困った行動をしているわけではありません。
本人もまた、困っているのです。

保育所等訪問支援は、その「困っている理由」を見つける手助けをしてくれます。そして、先生や保護者に分かりやすく伝え、日々の関わり方に活かしていきます。

保護者にとっても、これは大きな安心につながります。

「先生にどう説明したらいいか分からない」
「家庭での様子と園での様子が違いすぎて、話がかみ合わない」
「自分だけが責められているように感じる」

そんなとき、第三者である支援者が間に入ることで、家庭と園・学校が同じ方向を向きやすくなります。

保育所等訪問支援の可能性

この支援の素晴らしいところは、子どもだけを変えようとしないところです。

もちろん、子ども自身が少しずつできることを増やしていく支援も大切です。
でも、それ以上に大切なのは、周りの大人が子どもの見方を変えることです。

「どうしてできないの?」ではなく、
「どうすればできそうかな?」と考える。

「また困った行動をした」ではなく、
「何か困っているサインかもしれない」と受け止める。

この見方が広がるだけで、子どもの毎日は大きく変わります。

園や学校が安心できる場所になると、子どもは少しずつ力を出せるようになります。
先生との関係が安定すると、集団の中でも落ち着きやすくなります。
保護者も「一人で抱えなくていいんだ」と思えるようになります。

保育所等訪問支援は、子ども、保護者、先生をつなぐ橋のような存在です。

一人で抱え込まなくて大丈夫

もし今、園や学校生活で悩んでいるなら、まずは相談支援専門員や市区町村の障がい児支援の窓口に相談してみてください。すでに児童発達支援や放課後等デイサービスを利用している場合は、事業所の職員に聞いてみるのも一つです。

「こんなことで相談していいのかな」と思う必要はありません。

子どもが毎日を安心して過ごせること。
保護者が少しでも不安を減らせること。
先生が子どものことを理解し、関わりやすくなること。

それは、どれも大切な支援の目的です。

子どもは、安心できる場所でこそ、その子らしい力を発揮します。
保育所等訪問支援は、その安心を、家庭だけでなく園や学校にも広げていくためのサービスです。

わが子が「ここにいていいんだ」と思える場所を増やすために。
そして保護者が「一人じゃない」と感じられるために。

保育所等訪問支援は、これからもっと多くの家庭に知ってほしい、大きな可能性を持った支援です。

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